蛍光蛋白質導入レオウイルスを用いた診断治療一体型Oncolytic Virotherapyの開発
DATE: PI: グローカル感染症研究センター 教授 衛藤 剛
腹膜転移を有する消化器癌は予後不良で、外科手術による根治は難しくその早期診断及び腫瘍特異的な治療の開発が急がれています。
本研究は、消化器癌腹膜転移の根治的療法に資する癌診断治療用遺伝子組換えレオウイルスの開発を目的としています。
腫瘍溶解性レオウイルスは病原性がありませんが、癌細胞で選択的に増殖し、細胞溶解を起こします。本グループはレオウイルスの抗腫瘍効果を報告しており、さらには蛍光蛋白iRFP720組換えレオウイルスによる癌細胞の可視化に成功しています。
一方臨床応用への課題として、●抗腫瘍効果の増強、●増殖安定性、●有害事象の検討 などが挙げられます。今後は術中蛍光イメージングによる微小癌診断、ウイルス療法増強効果の光線力学療法併用、免疫チェックポイント阻害剤の併用を検討し、診断治療一体型Oncolytic Virotherapyの開発を目指します。
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