防災・日本再生シンポジウムを開催しました
一般社団法人国立大学協会と大分県の共催を得て,令和3年11月20日に防災・日本再生シンポジウム「感染症,自然災害などの多様な脅威にどう備えるか?」を開催しました(オンライン開催)。本シンポジウムでは,大分大学のこれまでの活動と,感染症など複合的に考える必要のある問題をこれからも地域と協働し,どのように地域貢献を行っていくのかを議論しました。
基調講演では,大分県福祉保健部の藤内理事兼審議監からは「県内における新型コロナウイルス対策 これまでとこれから」と題し,新型コロナ感染症対策における各国の状況と日本の状況の比較,第6波に向けての対策について講演を,大分県生活環境部防災局の梶原局長からは,「日常と非常時のフェーズフリー」と題し,技術的な面のみならず精神的な面でもフェーズをなくすことの重要性について講演いただきました。
本学からは,本年10月1日に新設した「グローカル感染症研究センター」のミッションや今後の展望を西園晃センター長から,減災・復興デザイン教育研究センターの取り組みを鶴成悦久次長から,特定外来種と呼ばれる動物に由来するハザードについて研究マネジメント機構の奥山みなみ助教から紹介しました。
パネルディスカッションでは,基調講演・事例紹介を行った講師に,医学部附属病院高度救命救急センターの坂本照夫センター長を加え,複合的な災害にどう対応していくかが議論されました。ファシリテーターを務めた西園センター長は,「未曽有の災害が起こったときに救急医療や防災が複合的に絡まっていく中でそれぞれを機動的に動かすことが求められている。これから先このような対話が常に行われていく必要がある。」という言葉で締めくくりました。
参加者からは,「それぞれの立場・分野での活動などの情報共有を強化することで,共通の目的達成に向けて取り組んでいく必要があると強く感じた。」という感想があり,本学としてこれからも大分県を含め多くの関係機関と情報共有の場を持ち続けていく所存です。