重症熱性血小板減少症候群(SFTS)に関する講演会を開催
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大分大学グローカル感染症研究センターは、令和7年3月8日(土)に大分市のJ:COMホルトホール大分において、「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)を通じて考える動物由来感染症〜大分県におけるワンヘルスへの挑戦〜」をテーマに、大分県内の獣医師、医師、行政関係者等を対象とした講演会を、大分県、公益社団法人大分県獣医師会及び一般社団法人大分県医師会の後援により開催しました。
講演会は対面とオンラインのハイブリッドで開催し、多数の機関から67名の参加があり、最初に宮崎大学産業動物防疫リサーチセンターの副センター長である岡林環樹教授から、「宮崎県から見えてきたSFTSの新たな感染経路~ネコからヒトへの感染とワンヘルスによる地域対応~」と題して、これまで進められてきた研究や宮崎県の状況をもとに、「宮崎ワンヘルス研究会」における取組の紹介やリスクの把握、啓発の重要性などについて説明がありました。
続いて、大分大学医学部附属病院高度救命救急センターの竹中隆一助教から、「大分大学医学部附属病院高度救命救急センターでのSFTS診療経験」と題して、これまで経験してきた症例や治療方法、予後改善に向けた対応などについての説明が行われました。
それぞれの講演後には参加者から多数の質問が寄せられ、SFTSへの関心の高さを伺うことができました。
今回の講演会は、ワンヘルスに関する大分県内の多様な職種の方々への情報提供や意見交換を図る有意義な機会となり、グローカル感染症研究センターの今後の活動につなげることとしています。