フラビウイルスと宿主タンパク質の相互作用に関するセミナーを開催しました
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大分大学グローカル感染症研究センターと医学部細胞生物学講座の共催で、令和5年4月11日(火)にフラビウイルスと宿主タンパク質の相互作用に関するセミナーを、講師にカリフォルニア大学デイビス校のDr. Priya S. Shah先生を招いて開催しました。
今回のセミナーでは、ジカウイルス感染症とANKLE2分子について講演がありました。ジカウイルス感染症は、蚊によって媒介されるウイルス感染症であり、妊娠期にウイルスが胎児に感染すると小頭症など深刻な影響を及ぼすことが知られています。Shah先生は、ジカウイルス蛋白質NS4Aとヒト蛋白質ANKLE2が結合することを2018年に報告されました。本セミナーでは、両分子の詳細な結合様式やANKLE2の分子構造解析、ANKLE2遺伝子変異と先天性小頭症との関連性、ショウジョウバエを用いた最新の知見等について紹介されました。会場では西園晃センター長、花田俊勝教授をはじめ、関係する講座の研究者・大学院生37名の参加があり、講演後には、参加者から活発な質問が寄せられる等、盛会のうちに終了しました。
今後は、Shah先生と花田教授との間で、ゼブラフィッシュを用いた共同研究が進むことが期待されます。