第5回グローカル感染症研究セミナーを開催しました。
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大分大学グローカル感染症研究センターは、令和4年12月20日(火)に第5回グローカル感染症研究セミナーを開催しました。第5回目は、「病原レンサ球菌に対するデータ駆動型の病態解明」と題し、講師に山口 雅也先生(大阪大学 大学院歯学研究科 バイオインフォマティクス研究ユニット 准教授)を招いて実施しました。
山口先生は、大阪大学大学院医歯学研究科を修了した後、日本学術振興会特別研究員やカリフォルニア大学サンディエゴ校の博士研究員を経て、2013年から現在の大阪大学大学院医歯学研究科の教員として母校での教育・研究活動に取り組んでいます。
さらに、本センター三室仁美教授と大阪大学・川端 重忠教授との間で実施している共同研究「細胞壁分解酵素が耐性遺伝子の伝播に果たす役割の解明」に研究分担者として参加しています。
セミナーはハイブリッドで実施し、配信会場では、西園 晃グローカル感染症研究センター長、及び三室 仁美教授等、オンラインでは学内および学外機関からの参加者や大学院生等が合わせて約15名が参加しました。今回のセミナーでは、山口先生のこれまでの研究活動経験や成果を交えながら、現在、薬剤耐性化が世界的に懸念されている菌の一つで、肺炎の主たる原因菌である肺炎球菌について、ゲノム情報をもとに分子進化解析やゲノムワイド関連解析などを実施することによる病原因子候補の探索、さらに、得られた候補分子について分子生物学的解析による機能解析等、病原細菌に対するデータ駆動型の研究アプローチについて紹介がありました。
講演後は、実験や解析の手法に関する具体的な質問等があり、盛況のうちに終了しました。