大分大学開発の狂犬病診断キットの普及と実装研究がフィリピン全土でスタート
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大分大学医学部微生物学講座(西園晃教授,本センター長)が進めるSATREPSプロジェクトにおいて、大分県のアドテック社と共同開発した狂犬病迅速診断キットを用いたフィリピンでの狂犬病対策が行われています。
このキットは高い診断制度で狂犬病を診断できることを確認し、2020年11月に国際誌で発表されています。この成果を踏まえて、フィリピン農業省傘下にある動物疾病診断検査ラボでの実装研究がスタートし、2021年10月にキックオフミーティングが実施されました。
狂犬病の診断には、通常、顕微鏡とインキュベーターを使用し、約2~3時間を要します。今回のキットはこれらの装置を使用せず、20分~30分で診断が可能であり、早期発見・治療に役立つものです。
世界では狂犬病は依然として致死率の高い感染症で、毎年約6万人の方々が亡くなっています。
今後も、本プロジェクトでは、フィリピン政府の2030年までに狂犬病を制圧する取り組みに寄与するための活動に取り組んでいきます。
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